0歳児から入場できる音楽と演劇の場をあたりまえに。


2018年10月7日公演に代表が思いを寄せました。

 

約束を果たしに練馬区・ゆめりあホールへ。

キッチン・ワルツは、別の地域で開催したイベントにお越しくださった練馬区のママさんのことが忘れられませんでした。

 

小さな小さな奇跡が積み重なり、ここへ至ります。


  2018年9月24日公演に代表が思いを寄せました。

 

「よそ者にも優しかったから、板橋区。」

キッチン・ワルツはこうして生まれ育ちました。

 

 


キッチン・ワルツ代表の保田真奈が2018年5月に行った「ドラマなおんがくひろば」本番を前に「note」に記載しました。

 

初めまして、保田真奈と申します。

0歳児を連れて音楽と演劇を楽しめる場をつくる

「言葉と音の本棚 キッチン・ワルツ」の代表です。

 

「キッチン・ワルツ」は2012年に発足し

パートナーであるピアニスト・紘加さんと

「0歳児を連れて音楽や演劇を楽しんでもらえる場を作りたい」と願い

活動を拡大して参りました。

このゴールデンウィークの最終日にも、コンサートを開催します。

 

今回の公演のこだわりはこうです。

「出かけ先の限られた月齢の小さい赤ちゃんをお連れの方に

楽しい一日を過ごしてもらうこと」。

 

そのために、私たちは次のように決めました。

①希望の方は座布団の席でくつろいでお楽しみいただけるようにすること。

②コンサートの後、離乳食を食べさせられる環境を選ぶこと。

③日曜日に開催すること。

 日曜日は近場の子育てサロンなどが休館であることが多いので、

 混雑する連休、月齢の低い赤ちゃんほど楽しめる場所が少ないのです。

その理想的な会場が見つかり、嬉しくてニンマリしました。

 

それは、お城のひみつの地下室のようなホールです。

 

地下なのに高さが5.3メートルもあります。

 

 

階段を降りていく瞬間が楽しみでなりません。

自分で歩けるお子さんとお越しの方は、

お姫様や王子様をご案内するような気持ちで

一段一段降りて行ってみてくださいね。

そこには、黒く光るグランドピアノが寝たふりをして待っています。

お腹の中に隠した音楽を吹き出してはいけないので、

開演前にピアノをくすぐってはいけません。

 

グランドピアノの鍵盤を指が踊り、音があふれ出す。

親しみのある歌の陽気なメロディに誘われ、

つい子どもも大人も体が揺れる。

膝に乗せた子どもから笑い声がこぼれる。

手遊びができるようになったのかな、物語がわかるようになってきたかな、

想像した子犬や歌の色が見えているのかな。

ちょっと照れるけれど、一緒に歌うと私も楽しいな…

そう思ってもらえるような場を目指して、

 

ワクワクと準備をしています。

 

 

キッチン・ワルツ

 

私は、演劇と音楽が好きで、好きで、

幼いころからずっとそれらに携わってきました。

今はキッチン・ワルツを中心に、俳優・司会や

演劇講師、演劇的な要素を取り入れた企業研修講師や

社会で生きる力を育むのに役立つ演劇教育の指導に当たっています。

 

音楽劇やミュージカルナンバーも大好きですが

キッチン・ワルツの活動が増えるにつれ

童謡に触れることが多くなりました。

私は童謡や「みんなのうた」で紹介されるような歌が大好きです。

楽しくて、ロマンチックで、ウィットに富んでいて、豊かなものがたくさんあります。

子どもの時に持っていたみずみずしい感覚を思い起こさせてくれるほど

詩的だったり、じわりと涙がにじむものも少なくありません。

 

とりわけ好きなのは「アイスクリームのうた」。

私はアイスクリームが大好きで、歌えばその愛情があふれます。

「おとぎばなしの・・・」と始まる歌詞の「お」を歌う瞬間、

美しい切り子のガラスのうつわに盛られたバニラアイスクリームと

ツタのような装飾を施された冷たい銀の小さなスプーンが浮かび、

その先を歌っていくほど幸せになります。

歌の終わりには、きっと皆さんがアイスクリームが食べたくなるに

違いありません。

 

 

この歌を歌うたび、「心の底から好き」という気持ちが持つ力は
大きいなと感じます。

 

 

こちらは、キッチン・ワルツのピアニスト・冨永紘加さん。

 

華奢でエレガントな彼女のイメージを越えて、

迫力のある華やかな力強さが心をとらえ、かつやはりそれが

一目一目細かく編まれたレースのような演奏なのです。

何よりも先に曲の素晴らしさと音楽への尊敬が、

そしてそのあと数秒遅れてふっとタッチの柔らかさが伝わってくる、

すばらしいピアニストです。

 

そしてキッチン・ワルツの作曲家です。

 

 

今回も、ストーリーをより楽しんでいただけるよう、

物語の最中も彼女の生んだ音楽がずっとずっと支えてくれます。

「仕事は何をするかより誰とするかが重要だ」と聞いたことがあります。

 

私は彼女に出逢い、仕事のパートナーとして一緒にやってもらえたことで

それを理解しました。

奏者としても、作曲者としても、プロジェクトや組織を運営する仲間としても素晴らしい人です。

 

彼女のおかげで「キッチン・ワルツ」が生まれ、

名作童話を映像と音楽、歌とおはなしで上演する

「スライド・ミュージカル」、

そしてもっと小さな赤ちゃんたちからより楽しんでもらうことに

重きをおいた「ドラマなおんがくひろば」が生まれました。

 

彼女と立ち上げた「キッチン・ワルツ」は、

主催公演を重ねるうちに完売御礼公演が出たり、

江東区文化コミュニティ財団にや親子劇場さん、

保育園の保護者会で公演を買い取っていただけるようになりました。

立ち上げのときには考えられなかったことです。

彼女が支えてくれるので、どんどん夢を見ることができています。

 

キッチン・ワルツの夢

 

①土日に親子で音楽を楽しめる場が当たり前にある暮らし

キッチン・ワルツが軌道に乗ってきたところで

私たち自身も出産し、育児中をする上で気付いたことがあります。

 

■土日に低月齢の子どもを遊ばせられる場所が少ない

 (できれば職員さんや他の親子がいてくれる方がありがたい)

 

■0歳児から入場できるコンサートは増えつつあるが、

 それでも音楽や演劇を楽しめる場はまだまだ少ない

 

■子育て広場のような場所があまり得意ではないお母さんもいる。

 また、近所に交流サロンがない方もいる。

 

平日に子育て支援センターを活用する方も、継続的な場が苦手な方も、

私たちのつくる場でお子さんと音楽・演劇の楽しい土日を過ごしていただきたい。

 

②出産・育児を経た音楽家・アーティストに活躍してもらえる
しくみをつくりたい

フリーランスで音楽を頑張っていらした方は、

お子さんを保育園に入れることがやや難しい状況にあります。

私も「保活」はなかなか大変でした。

 

お子さんが幼稚園に上がるまでは約3年あります。

かといって、全ての方が3年後に理想的に復帰できるかというと

そうではない方も多いのではないでしょうか。

 

実際の子育ての経験から、産前よりさらに子どものことを

理解したパフォーマンスができるであろう音楽家の皆さんが、

キャリアを中断したり、遠のいてしまってはもったいない。

私はそう思っています。

 

音楽が大好きで「育児中でもやりたい!」と気持ちが強いほど、

心に響く演奏会になるに違いありません。

そのような方々が活躍していけるしくみをつくります。

 

③凝りに凝った、音楽劇をつくりたい。

0歳児から音楽や演劇に親しんだお子さんたちが、

小学校に上がっても中学に上がっても楽しめる「その先」を作りたい。

より厚みがあって、複雑で、見応えのあるもの。

 

その頃には、「やりたい」という気持ちで

お子さんが小さい頃から協力してくれた②の音楽家の皆さんも

時間に余裕が生まれ、中断しなかったキャリアで

より素晴らしいものを一緒に作れると思うのです。

 

実はもうやりたい演目もひとつ決まっています。

オープニングの演出もイメージが湧いています。

口にすれば本当になると言いますから、早く言いたくてしょうがありません。でも今書き出すと今度のGWのコンサートに支障をきたすので、また後日にしようと思います。

 

「本当にやりたいこと」を追求したら、趣旨に賛同して

たくさんの方が手を貸してくださるようになりました。

それは、それほど多くの方が

「小さなお子さんと音楽の場を楽しんでもらいたい」と

同じように願ってくださったという事だと思っています。

 

これまで見てくださったお客さまや

応援してくださった皆さんにできる恩返しは

もっとたくさんの親子にもっと楽しんでもらえるような

私たちになることだと考えます。

 

今回も新しい試みをいくつも取り入れました。

これからもたくさん挑戦し、失敗もすると思います。

応援していただけましたら幸いです。

さて、それではお城のひみつの地下ホールの最後の仕上げを。

もう少しお席がありますので、連休最終日、

ちょっと行ってみたいなと思われた方はぜひ遊びにいらしてくださいね。

 

 

最後までお読み下さりありがとうございました。

 

2018/05/04 保田真奈


このページをシェアする